2011年7月23日土曜日

EVA COLUMN : SALT AND WATER


「歳を取るということ」

先日好きな男に 君は年より若く見えると言われた
だが いったいそれが何だというのだろう?
ぬるいシャンパンを飲みほす気はおきなかったし
心は冷たい床にうずくまってしまった

だってほんとうに私は 若い娘ではないのだから。


そう。女性としてのモニュメンタルな出来事が無い私が
こう35年経過し、フィジカルにも多少自分に退屈しているが
男が期待するほど 枕を濡らして悲観もしていない。

だが私たちは、年をとる。
白線の内側に下がっていやいや順番待ちしていても
女は来たら乗る電車があるのだ。
そこの景色はどんなものだろう
若い頃に見た自分の顔を追い求め、眩しい体に憧れ
夜は目を閉じるのでしょうか
さもなければ、さあどうしようか?

女たちは、旅の一日を自由に決められる
夏でも冬でもすきなサングラスをおかけになって
50才でむっちりとタイトスカートをはいて 
階段をゆっくり上ってるのを見たいものよ
それは時に他者への拷問に転じる可能性があるが
ほんのお遊びですのよ、ふふ。と、お笑いになっていただきたい


ファッションに年齢は関係ない。
「楽しみかた」を知ることは おなじ女性として
それはそれは 嫉妬するほどのこと。


そうそう。
子供の算数に、こんなのがあった。
2つの食塩水A、Bがあります。Aは16%の食塩水300gで、Bは濃さのわからない食塩水400gです。はじめAの食塩水100gをBに入れてよくかき混ぜた後、Bの
食塩水100gをAに入れてよくかき混ぜたところ、濃さは14.4%になりました。はじ
めのBの食塩水の濃さは何%ですか?


えっ、はじめの塩?

こういった出題を見る度、生きる切なさが表現されている気がした。

はじめが濃かろうが 現在が薄かろうが もうごめんだわと
かくも複雑な方程式の答を得るために捻出した子供の悪知恵は
答えを出す猶予もなく一刻も早く 大人になることだったのです。


森のざわめきが大きくなるまえに
いますぐ都会へお逃げになり ぜひEVAにいらしてください

ちいさな街に住むひそひそ声の私から
親愛なる自由な女たちに 愛を込めて!

ウンダバー !